勉強会における最初のテーマは、「は・の・に」を楽しく覚えることでした。
これは、「○は□の△にあたる」 というような表現がよく算数ではなされます。非常に平易で受験生なら、だれだって瞬時に解答がでてくるものだと思われがちですが、成績中位の子たちにとっては、「どっちがどっち?」と混乱してしまう例も多くあります。
かんたんな数値におきかえてみれば、すぐに分かることなのですが、これを一発で計算式にすることができるのが、「は・の・に」です。
写真は、勉強会でみんなに配ったカードです。文字が細かいので、見にくいときは画像をクリックしてみてください。ふつうのプラウザであれば拡大して見ることができるはずです。
当たり前のことではあるのですが、問題文の助詞である、「は・の・に」に着目すると、常に、「は÷の」、「の÷に」の関係がなりたちます。じつは、これを記憶すること自体には、ほとんど意味がないのですが、その覚え方に奇想天外な方法を導入することで「つかみ」にしようとオジサンは考えました。
その小道具が「白子海苔」です。つまり、「は・の・に」っていったって、それは覚えることはできないでしょう。また、仮に一時的に覚えたとしても、すぐに忘れてしまうはず。これを絶対確実に覚えるためのツールとしてアケ・パパが選んだのが「白子海苔」です。
勉強会では、「白子海苔」のパックをとりだし、1人2枚ずつ手に取るようにいいました。そして、「さあ、『歯』 『海苔』『2枚』だから、みんな歯に海苔を2枚貼り付けてみよう!」と。
みなさん想像がつきますか? あのご飯に載せて食べるサイズの味付け海苔ですが、それを歯に2枚どう貼り付けるか、かなり珍妙な図ではあります。それぞれ恥ずかしがりながらでしたが、海苔を口にして、友だちの様子をみて大笑い。
「は÷の」、「の÷に」なんて覚えようとしても、頭に入りにくいのですが、「歯に海苔を2枚ひっつけた」ことを思い出すなら、「は・の・に」の順を記憶するのは、そう困難でもないはずです。
さて、ここでのアケ・パパのこだわり、それは「白子海苔」であったところです。どこの味付け海苔だっていいのでは、とお考えの方もおられるでしょう。それは、いいのかもしれませんが、やっぱり子どもの心理ということを考慮すると、これは「白子海苔」がベターなのです。子どもたちがTVコマーシャルなどを通じて熟知しているブランドでもあるからです。本当に些細なことですが、こうしたディティールにこだわって小道具を探したりするのが、結構、楽しみの部分もあったりもします。
とはいえ、ふだん買い物をあまりしていないアケ・パパにとって、「白子海苔」がどこで入手できるのか分かりません。「流水算」や「ニュートン算」をしのぐ難しさ。ビジネス街にはスーパー・マーケットはありません。結局、会社のお姉さんに頼んで買ってきてもらったという、だらしなさでした。
「歯に海苔を2枚貼り付けた」後、当然のように、「この海苔、食べてもいいですか!」という大きな声がかかりました。
しめしめ、これで、「つかみ」は成功のようです。
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