2007年5月11日金曜日

「お父さんが教える」ということ

 中学受験に関しては、塾まかせでは、なかなか所定の効果がでないこともあります。
 非常に残念なことではあるのですが、中学入試の質的な変化と、公立小学校における修得度が、以前にくらべると格段に落ちてきていることが、家庭でも少し勉強していったほうが、より良い効果が上がるということだと思います。
 
 さて、では、どうやって家で教えるか。
 書店にいけば、数多くの中学受験体験本が並べられ、どれにしようかと迷うほどです。
 そうした体験本については、またの機会にふれますが、中学入試のキモともいえる「算数」を、どう教えていくかについて、読者をお父さんに絞って著された書としては、写真の『お父さんが教える算数』が出色の出来だと思います。
 同書では、奇抜な解法は一切せずに、算数の常道で解答にいたる手法で説明されています。
 これは、技法、解法が大流行の首都圏中学受験状況のなかでは、なかなか貴重な点でもあると思います。というのは、まず算数できちんと筋をおって理解してから、いろいろな技法の意味がでてくるからです。
 子どもと勉強していると、かならず出てくることば。
 「お父さんの解き方は、塾とちがう!」
 よくあることです。
 慣れないと、こんな子どものことばに、おじけづいてしまいがちです。
 しかし、この『お父さんが教える算数』の解法であれば、きわめて一般的であり、そうしたお子さんの反応に対応できる内容です。
 実際に、お子さんにご家庭で教えるかどうかは別にして、ぜひご一読いただく価値のある書だと思います。



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