まずは、「速さ」。旅人算だの流水算だの、子どもたちが悩まされているさまざまな文章題があります。
それらを確実に理解する前提となるのが、「割合」に対する常識的な知識の習得です。大人にとっては何でもないことが、現代の小学生には意外に見えない壁となっていることが少なくありません。
それは、小数、歩合、百分率の相互の関係が、なんとなくは分かっているのですが、常に正しく判断できているかといえば、そうではないタイプの児童が多そうです。もちろん、理解力が速く、偏差値で60UPの子どもたちは、この壁は越えていますので、ほとんど意識しなくていいレベルです。しかし、今回の勉強会に集っている圧倒的に多い層の受験生には、たとえ小学校6年生であっても、「小数、歩合、百分率」の相互関係を改めて復習し、体得しておく必要があります。
そこで、一般的に塾などで使われるのが、写真(左上)のかんたんな表です。
小数、歩合、百分率のいずれかの数値を書き込み、あとは、その数字をそれぞれ上下にきにゅうすると、この3種の割合が一覧できます。
小数、歩合、百分率のいずれかの数値を書き込み、あとは、その数字をそれぞれ上下にきにゅうすると、この3種の割合が一覧できます。
もちろん手書きだっていいのですが、ワープロソフトで罫線をひいてつくってみました。
早速、実践です。「6割5分」を記入すれば、そのまま「0.65」「65%」とすぐにわかります。そして、消しゴムで消せば、次の数値を書き込むことができます。
早速、実践です。「6割5分」を記入すれば、そのまま「0.65」「65%」とすぐにわかります。そして、消しゴムで消せば、次の数値を書き込むことができます。
この日、ゲストティーチャーとして来ていただいた東大生のKさんに、問題を出してもらいました。その数値は、なんと「245割」を小数と百分率ではどうなりますか?というもの。左側の欄が足りません。それでも、なんとか右下写真のような記入によって、みんなが正解に達することができました。
こんな表は、一昔前は、どこの塾でもやっていた手法なのですが、あまりに簡単なことなので、黒板で説明することはあっても、子どもたちに利用できる形状で手渡すことは行われていないようです。
「形にしないと伝わらないもの」もあるのではないかと、アケ・パパは考えます。
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