2007年5月17日木曜日

「寮生活」という選択……女子の場合

 仕事で北海道の函館に行ってきました。
 函館は江戸から明治にかわるとき、もっとも早く開港された港のひとつでもあり、外国からも多様な文化が入ってきたところです。
 学校も、そのひとつであり、今回、ご訪問させていただいた函館白百合学園中学校高等学校は、創立以来、なんと126年という長い歴史を誇るがっこうです。
 東京千代田区九段にある、あの白百合学園の姉妹校ですが、東京の白百合学園より古い歴史をもっていることはあまり知られていません。白百合学園は、全国各地に姉妹校をもっています。その中でももっとも長い歴史のある函館白百合学園です。
 右上の写真は、キリスト教学校の核心的な存在であろうと思われ「お御堂(おみどう)」です。
 けっして華やかではないのですが、静かに一人で施策し、神様とのこころの交流をはかることができるようにと、ここは常に施錠されることなく生徒に開放されているのだそうです。
 
 函館白百合学園の校舎は、歴史を感じさせる落ち着きのなか、ゆったりとした配置で、さすがに北海道だと思わせるものがあります。
 印象的だったのが、下の写真の光景です。これは、職員室の前に設置されたスペースで、ここで勉強したり、先生に質問する場所として用意されているのだそうです。こうした女子校らしい、細やかな配慮が行き届いた学園だと思いました。

 函館白百合学園中は、3年前より首都圏入試を実施しています。1月校入試のひとつなのですが、場合によっては、アケちゃんの試し受験に受けさせていただこうかどうか、そんな思いもあって学校訪問をしてみた次第です。
 もしかして、この学校にお世話になるとすれば、必然的に寮生活となります。そのため、寮もちょっとだけ見させていただきました。中学生の寮は、学校玄関から、ちょうど30歩(寮生の方のお話です)と、学校に隣接しています。雨が降っても傘は不要です。
 ちょうど、夕方近くでしたので、学校から生徒が帰ってきているところでした。寮の玄関では、寮母さんが「お帰りなさい」と一人ひとりに声をかけていて、家庭的な雰囲気のもとで寮生活が営まれていることを感じました。
 また、寮では、お弁当箱を洗っている中2の生徒もいました。聞けば、お昼のお弁当は、寮でつくってくださるのですが、お弁当箱は自分用のものを用意し、洗って寮の食堂に出しておかないと、つくってもらえないのだそうです。細かな躾の面でも、細心の配慮をされているのがよく分かりました。
 ちなみに、お洗濯も自分ですべてやっているそうです。いちばん心配だったホームシックにならないのだろうかという点は、まったくそういう心配はなく、お休みで帰宅しても、寮に戻るのが楽しみでしかたがないという生徒ばかりなのだそうです。

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