2007年6月7日木曜日

小西甚一先生を悼んで


 先月、26日、日本文学史の第一人者として著名な「小西甚一」先生がご逝去されました。91歳まで旺盛な研究意欲であったとか。
 小西先生の訃報を伝える新聞記事には、代表著作でもある「日本文芸史」(全5巻)や数々の業績とともに、末尾には、小西先生が著された参考書「古文研究法」のことも記されていました。
 なんと50年以上も古文参考書としてベストセラーであった名著です。アケ・パパも大学受験時には大変お世話になった参考書でした。とにかく格調が高く、寝転がって読むのは気がとがめ、思わず背筋を伸ばして読んだものです。
 実際に講義をきいて教えを受けたのではなくとも、「古文研究法」で小西先生の学識に触れた人は段階の世代から現在40代ぐらいまでの人には多いのだろうと思います。
 だからこそ、新聞記事でも、あえて「古文研究法」のことが付記されたのではないでしょうか。
 たかが受験参考書ではあるのですが、「古文研究法」が説く日本語の奥深さと精緻な理論は、学ぶ者に非常に大きな影響をあたえのではないでしょうか。
 第一線の研究者が、精魂を傾けて初心者のための受験参考書をあらわすことが、いかに偉大なことであるのかを小西先生は身をもってしめされたような気がします。

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